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個人研究情報

野口雅弘

 専門は政治思想史。とくに(『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などを書いた)マックス・ウェーバーという人を中心に研究しています。

 政治思想史の研究者の仕事の一つは、政治学、法学などの社会科学で用いられている概念の成立と変容をたどることです。これによって、現代の「常識」に対して距離をとって考えることができるようになります。

 たとえば、官僚制(批判)。小泉純一郎(「官から民へ」)から民主党政権(「脱官僚」)まで、反官僚制の言説が多くの人に支持されてきました。しかし、こうした公務員バッシングを歴史的にとらえ直し、その論理と心理を考察すると、いろいろな問題が見えてきます。拙著『官僚制批判の論理と心理』(中公新書)でやったのは、こうした作業でした。

 今後も同様のことを、いくつかの概念に即してやっていく予定です。具体的には、(自民党の憲法改正案が出ることで、切実に政治学的かつ原理的な検討が必要になっている)「人権」、(最近、皆に嫌われている)「政党」、あるいはまた「資本主義」「自由」「責任」「保守」「グローバル化」「デモクラシー」「平等」「カリスマ」「自然」「儒教」など、です。

 なお、研究対象がドイツ人で、留学先もドイツだったということもあり、メルケル政権やSPD(社会民主党)から歴史、文化そしてビールにいたるまで、ドイツ関係のことについてはなるべく幅広く勉強するようにしています。

 

 

 

 

学外における学術活動の取り組み

〈単著〉
・『闘争と文化――マックス・ウェーバーの文化社会学と政治理論』みすず書房、2006年。
・『官僚制批判の論理と心理――デモクラシーの友と敵』中公新書、2011年。
・『比較のエートス――冷戦の終焉以後のマックス・ウェーバー』法政大学出版会、2011年。
〈共著〉
・『はじめて学ぶ政治学』ミネルヴァ書房、2008年。
・『哲学と大学――近代の哲学的大学論の系譜学と人文知の未来』未來社、2009年。
・『アクセス デモクラシー論』日本経済評論社、2012年。
〈翻訳〉
・クラウス・オッフェ『アメリカの省察―トクヴィル・ウェーバー・アドルノ』法政大学出版局、2009年。
・ヴォルフガング・シュヴェントカー『マックス・ウェーバーの日本:受容史の研究 1905-1995』みすず書房、2013年(鈴木直、細井保、木村裕之との共訳)。

 

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